クマ
| 分 類 | 朝鮮伝承 |
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구마 〔guma〕(クマ)《狗馬》【朝鮮語】 | |
| 容 姿 | サプサル犬と子ウマを合わせたような怪物。 |
| 特 徴 | 黒い妖気を放ち、高速で移動。 |
| 出 典 | 『朝鮮王朝実録』ほか |
李氏朝鮮公式の怪物!?
朝鮮王朝の公式の歴史書『朝鮮王朝実録』には、クマという謎の怪物の記録が残っている。李氏朝鮮の第11代国王の中宗(チョンジョン、在位:1506-1544年)の時代に出現していて、それ以降、ぱったりと現れなくなるが、公式の歴史書に載っている点が大事である。
クマというのは、漢字では《狗馬》と書く。イヌとウマを組み合わせたような姿だから、そう命名したようだ。イヌはサプサル犬(朝鮮半島原産の犬種。ふさふさと長い毛を生やした中型犬)のようで、子ウマのようでもあったという。
『朝鮮王朝実録』によれば、夜に黒い妖気を放ちながら出没したという。その黒い妖気は非常に濃く、クマが通った場所は真っ暗になったという。また、車輪が転がるような音を立てて、高速で移動したという。
複数の兵士たちがクマを目撃しており、ラッパを吹いていた兵士が金縛りにあって気絶し、兵士たちが駆け付けると、そこにクマが出現した。別の兵士によれば、轟音を立てて突進してきたという。また、クマがいた部屋は強烈な生臭さが漂っていたという。兵士たちに大混乱になったが、やがて消えてしまったようだ。
中宗(チョンジョン)が崩御した日の夜にもクマが歩き回ったと伝えられている。
《参考文献》
- 『한곡 요괴 도감』(著:고성배,2019年)(韓国語)
Last update: 2025/09/12
