ギリビーロ

分 類南米伝承
名 称 Guirivilo(ギリビーロ)【スペイン語】
※ マプチェ語のngürü《狐》とfilu《蛇》を組み合わせた語。
容 姿キツネに似るが、胴体がヘビのように長い。
特 徴長い尾で渦を引き起こし、泳いでいる人を溺死させる。また、人や馬を水中に引きずり込んで喰らう。
出 典

湖が荒れたらギリビーロの仕業!?

ギリビーロはチリの南端のパタゴニア地方に伝わる恐ろしい獣。氷河湖や河川などの近くに棲み、一見するとキツネのような姿だが、胴体はとても長く、まるでヘビのようである。尻尾も長く、その長い尾で湖や川に渦をつくり出し、泳いでいる人を溺れさせる。普段、穏やかな湖が荒れ、人々が犠牲になるときには「ギリビーロの仕業だ」と言われる。ギリビーロ自身が河畔の人を水中に引きずり込んで貪り喰らうこともある。馬すらも引きずり込めるほどの怪力の持ち主であるという。キツネのようで弱々しく見えるが、とても恐ろしい怪物である。

《参考文献》

  • 『南米妖怪図鑑』(文:ホセ・サナルディ,画:セーサル・サナルディ,ロクリン社,2019年)

Last update: 2021/09/20

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