鼓(グゥ)
分 類 | 中国伝承 |
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鼓〔gǔ〕(グゥ)【中国語】 鼓(こ)【日本語】 | |
容 姿 | 人の頭を持ったヘビの怪物。 |
特 徴 | 天神を殺害し、黄帝の使者に退治された。 |
出 典 | 『山海経』(前4~3世紀頃)ほか |
天神を殺害し、退治されても、尚、旱魃を引き起こす!?
鼓(グゥ)は古代中国の『山海経』(前4~3世紀頃)に登場する怪物。人の頭を持ったヘビ、あるいは龍の姿で、龍神・燭陰の息子とされる。黄帝の時代に、欽䲹と共謀して祖江という天神を殺害した。そのため、黄帝の使者によって鍾山の辺りで退治された。しかし、死後も鼓の悪鬼は消えず、その死体から発せられた悪気は鵕鳥という怪鳥へと生まれ変わった。鵕鳥は四角いくちばしを持つトビに似た生き物で、ハクチョウのように鳴き、この鳥が出現する土地は大旱魃になるとされた。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2020/09/05