クェオゴン

分 類朝鮮伝承
名 称 괴오공goeogong〕(クェオゴン)【朝鮮語】
容 姿巨大なムカデの怪物。
特 徴毒で人を殺す。煙草の煙を嫌う。
出 典

巨大なムカデの怪物!?

クェオゴンは朝鮮伝承に登場する巨大ムカデの怪物。屋根裏などに棲息し、移動するたびに騒がしい音を立てる。毒を持っていて、それで人間をも殺すという。煙草の煙を嫌い、煙が充満すると前後の区別がつかなくなり、逃げまどう。死にそうになると標的を呪い、額に赤い点を刻む。この点は決して消えない。しかし、子供をもうけると消えるらしく、男女の関係を結ぶと自然に消えたという話がある。しかし、こうして生まれた子供には不思議な能力があるという。

李氏朝鮮の第16代国王の仁祖(インジョ)に仕えた文官に金自點(キム・ジャジョム)が知られるが、彼はムカデの化身と言われている。あるとき、地方の代官として役人が赴任してきた。地元の役人たちはこの代官が赴任してすぐに死んでしまうだろうと心配した。というのも、謎の怪物が巣食っていたからだ。彼は夜、煙草を吸った。すると、何かが這う音がした。代官は怪物に絹糸を巻きつけたが、怪物はそのまま逃げていった。代官が絹糸を辿っていくと、屋根裏に繋がっていた。屋根を突くと巨大なムカデが落ちてきた代官はムカデを捕まえると茹でて殺した。すると、代官の額に赤い斑点ができて消えなかった。しかし、代官が家に帰って妻と寝ると斑点は消えた。こうして生まれたのがキム・ジャジョムなのだという。

《参考文献》

  • 『한곡 요괴 도감』(著:고성배,2019年)(韓国語)

Last update: 2025/07/20

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