カンギル
| 分 類 | 朝鮮伝承 |
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강길 〔ganggil〕(カンギル)《羌吉》【朝鮮語】 화룡 〔hwalyong〕(ファリョン)《火龍》【朝鮮語】 | |
| 容 姿 | ウマの尾のような姿。 |
| 特 徴 | 風に乗って移動し、進路上にあるものを根こそぎ破壊する。 |
| 出 典 | 麟坪大君『燕途紀行』(1656年)ほか |
進路上にあるものを根こそぎ破壊する怪物!?
カンギルは朝鮮半島に伝わる怪物。ウマの尾のようなに長くひらひらと空を舞う姿で、その体長は約2キル(3~4メートル)ほど。ノコギリのような音を立てながら風に乗って移動し、進路上にあるものを叩き壊す。李氏朝鮮時代に麟坪大君(インピョンデグン)の紀行文『燕途紀行(ヨンドギヘン)』(1656年)の中で、1643年に北朝鮮の平安北(ピョンアンブク)道の義州(ウィジュ)郡や龍川(リョンチョン)郡にカンギルが現れたという記録が残っている。それによれば、強風を引き起こして、家の梁や柱を全て吹き飛ばし、農作物は根こそぎにされて、通り過ぎた跡は荒地となった。気絶する人もいたという。南面(ナンミョン)では、子供が吹き飛ばされて見つからなくなったという。「火龍(ファリョン)」とも呼ばれていたようだ。
カンギルの起源は流れ星である可能性が指摘されている。尾を棚引かせた流れ星が地上に接近して大爆発が起き、森林が荒廃した出来事を表していると説明される。あるいは北朝鮮と中国の国境にある白頭(ペクトゥ)山(標高2,744メートル)の噴火に由来するとも言われている。
《参考文献》
- 『한곡 요괴 도감』(著:고성배,2019年)(韓国語)
Last update: 2025/07/05
