フライング・ダッチマン

分 類イギリス伝承
名 称 Flying Dutchman(フライング・ダッチマン)【英語】
容 姿ボロボロの幽霊船。
特 徴幽霊船になって永遠に海を彷徨う呪われたオランダ人の船長。
出 典

永遠に海を彷徨う呪われた船と船長!?

フライング・ダッチマンはイギリス伝承の幽霊船。アフリカ大陸南端の喜望峰の沖で遭難し、その後、船は幽霊船となって、船長はたった1人で永遠にさまよい続けることとなったという。

この船は1751年に出航したアムステルダム船で、船長はヘンドリック・ファン・デル・デッケン(Hendrik van der Decken)だと説明される。ケープタウンへ向かう途中で激しい向かい風になり、船長は風を罵ったという。その夜、船が船長に「今夜中に湾に入る気か?」と訊ね、船長は「最後の審判の日までかかっても入ってやる」と答えた。その結果、船は今も湾に入れず近海をさまよっていて、悪天候のときには見ることができるという。

なお、この伝承はリヒャルト・ワーグナーのオペラ『さまよえるオランダ人(Der fliegende Holländer)』(1842年)の題材になった。オランダ人の船長はたった1人で永遠にさまよう運命にあるが、7年に一度上陸でき、そのとき船長を愛する女性に出会えれば、呪いから解放されて死ぬことができるとされている。ゼンタという女性はこの船長の境遇に心打たれ、恋をするが、ゼンタを愛するエリックという青年の登場に船長は失望して去っていく。しかしゼンタは貞節を証明するために崖から海に身を投げる。こうして呪いは解け、船は沈んでいくという物語である。

《参考文献》

Last update: 2025/03/31

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