デュラハン

分 類イギリス伝承(アイルランド伝承)
名 称 dúlachán(ドゥーラハーン)【アイルランド語】
容 姿馬車を牽く首なしの御者。あるいはウマを駆る首なしの騎士、首なしの女。
特 徴墓場から馬車を駆って、死すべき運命の人間を迎えに来る。
出 典

首なしの御者が馬車を牽く!?

デュラハンはアイルランド伝承に登場する死を予言する妖精。一般的には、首のない御者の姿で、墓場から真っ黒いウマの牽く馬車を駆って、死すべき人間の家の前にやってくる。デュラハンが牽くこの馬車はCóiste bodhar(コーシュテ・ボウァル)《静かな馬車》とも呼ばれていて、一度、墓場を出発したら、決して空のままで戻ることはないと信じられており、そのため「死の馬車」とも恐れられた。妖精バンシーが馬車に同行することもあるという。バンシーは青ざめた顔で真っ黒いマントを身にまとい、泣きはらした赤い目をした醜い女性の妖怪である。

デュラハンは御者の姿だけでなく、騎士の姿をしてウマに騎乗している場合もあれば、女性の姿で馬車に乗っている場合もある。いずれにしても、小脇に首を抱えていて、その口は耳元まで裂けていることもある。ギザギザの歯で、目玉はきょろきょろと絶えず動き回り、頭はカビの生えたチーズのような匂いを放っているというから、とても不気味である。馬車を牽くウマも首無しのウマだとされることもあるが、炎のような燃えるような赤い目をしているとされることの方が多い。

夜中にゴロゴロと大きな音を立ててやってきて、家の前に馬車が停まるので、不審に思って扉を開けようものなら、盥(たらい)一杯の血を全身に浴びせられるとも言われている。その後、その家の誰かが亡くなるという。

《参考文献》

Last update: 2025/12/10

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