デイヴィ・ジョーンズ

分 類イギリス伝承
名 称 Davy Jones(デイヴィ・ジョーンズ)【英語】
容 姿巨大な海の怪物。
特 徴船乗りが信じる海の怪物。船乗りや船を海の底に沈める。
出 典デフォー『ジョージ・ロバーツ船長の4年航海記』(1726年)ほか

船乗りや船を海の底に沈める海の怪物!?

デイヴィ・ジョーンズはヨーロッパ伝承に登場する海の怪物。元々はイギリスに伝わっていたが、船乗りたちの間で広く信じられるようになった。

デイヴィ・ジョーンズの姿は必ずしも明確には定まっておらず、クジラやサメ、渦潮、巨大なイカ、竜巻など、船乗りが恐れるあらゆる姿になって船を襲う。トバイアス・スモレットの小説『ペリグリン・ピックルの冒険』(1751年)では大きな目を持ち、3列の歯、尾、角を持ち、鼻孔からは青い煙を吐き出す怪物が描写されている。

文学としては、古くはダニエル・デフォーの小説『ジョージ・ロバーツ船長の4年航海記』(1726年)で言及されている。メルヴィルの『白鯨』(1851年)やスティーヴンソンの『宝島』(1883年)、バリーの『ピーターとウェンディ』(1911年)など、多くの文学作品でも言及されている。

しばしば、船乗りたちは海底を「デイヴィ・ジョーンズの監獄(Davy Jones’ Locker)」と呼び、海で溺死した船乗りや沈没した船は「デイヴィ・ジョーンズの監獄」に送られると恐れた。

デイヴィ・ジョーンズは「ヨナの亡霊」か!?

何故、この恐ろしい海の怪物が「デイヴィ・ジョーンズ」と命名されたのかはよく分かっていない。一説では、聖書に登場する「ヨナの亡霊(Duffy Jonah)」が訛ったものとされる。『ヨナ書』では預言者のヨナは「ニネヴェに行け」という神の命令に背いて船で反対に向かって旅出す。しかし、船は嵐に遭遇し、事情を知った船乗りたちに海に放り込まれる。そしてクジラと思われる巨大な魚に食べられる。その後、ヨナは魚の腹の中で祈りを捧げ、陸地に吐き出されるわけだが、この伝承に由来して、「Duffy Jonah(ダッフィ・ヨナ)」が訛って「デイヴィ・ジョーンズ」になったと説明されることが多い。

《参考文献》

Last update: 2025/03/31

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