デイン(大人)

分 類朝鮮伝承
名 称 대인dae-in〕(デイン)《巨人》【朝鮮語】
容 姿巨人。身長は5メートルから50メートルまでさまざま。
特 徴東海の離れ小島に棲む。
出 典金富軾『三国史記』(1145年)、柳夢寅『於于野譚』(1621年頃)

朝鮮の巨人は海の離れ小島に暮らす!?

デイン(大人)は朝鮮半島における巨人のこと。東海(トンヘ、日本海のこと)の離れ小島に「大人国(デイングク)」があって、ほとんどの巨人はこの地の出身なのだという。そのため、朝鮮半島の伝承に登場する巨人の多くは海で目撃されることが多い。

たとえば、金富軾(キム・ブシク)の『三国史記(サムグクウィキ)』(1145年)の第28巻では、659年、百済の義慈王の時代、忠清南道(チュンチョンナムド)の渡し場に女のデインの死体が漂着したが、その長さは18尺(約5.4メートル)だったと記録されている。また、第34巻には、東海の離れ小島には「大人国(デイングク)」があると記されている。

また、柳夢寅(ユ・モンイン)の『於于野譚(オウヤダム)』(1621年頃)では、3人の漁師たちが船に乗って釣りに出掛けたところ、1匹のデインを発見した。上半身だけが海面から突き出し、腰から下は水に浸かっていたが、目測で30尋(約45~50メートル)と非常に巨大だったという。最初は静かに海の中に立っていたが、漁師たちの船を見つけると、それをひっくり返そうと腕を伸ばしてきた。慌てて漁師が手元の斧で必死にデインの腕を切りつけ、何とか難を逃れたという。

忠清南道の場所

대인(デイン)は単に朝鮮語で《巨人》を意味する単語ではあるが、海の離れ小島に棲んでいて、海に現れるという特徴があるため、「ファンタジィ事典」では個別の妖怪として立項した。

《参考文献》

Last update: 2026/01/14

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