コルポ・セーコ

分 類南米伝承(ブラジル)
名 称 Corpo Seco(コルポ・セーコ)《枯れた体》【ポルトガル語】
容 姿干乾びてボロボロなった死体。
特 徴触れた木は枯れてしまう。人々に抱きついて精気を啜る。
出 典

神にも悪魔にも、そして大地にも見捨てられた男!?

コルポ・セーコはブラジル伝承に登場する死体の怪物である。伝承では、コルポ・セーコは生前、母親に暴力を振るう乱暴な人間で、彼が死んだとき、神はもとより、悪魔も彼の魂の受け入れを拒否したという。そのため、天国にも地獄にも行けなくなってしまった。さらには大地も彼を埋葬することを拒否したため、彼の死体は干乾びてボロボロになったまま、この世をさ迷うことになってしまった。そのため、ポルトガル語で《枯れた体》という意味で、コルポ・セーコと呼ばれている。

コルポ・セーコがふらふらと地上をさ迷いながら木に触れると、木はあっという間に枯れてしまう。そのため、枯れ木が多い場所はコルポ・セーコが棲息している恐れがあり、要注意である。何しろ、干乾びたコルポ・セーコは、人々に抱きついては精気を啜るのである。

《参考文献》

  • 『南米妖怪図鑑』(文:ホセ・サナルディ,画:セーサル・サナルディ,ロクリン社,2019年)

Last update: 2022/02/23

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