キメイェス
分 類 | 魔法書文献、悪魔学 |
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Cimeies,Cimeies(キメイエス),Kimaris(キマリス)【ラテン語】 | |
容 姿 | 黒馬に跨った戦士の姿をした悪霊。 |
特 徴 | アフリカの悪霊を率いる。文法、論理学、修辞学を教える。 |
出 典 | 『ゴエティア』ほか |
アフリカの悪霊を従えた言語に長けた悪霊!?
キメイエスは17世紀頃に成立したと考えられる魔法書『ゴエティア』に登場するソロモン王が使役した72匹の悪霊の1匹。彼は勇猛な戦士の姿をした悪霊で、召喚すると、真っ黒い馬の背に乗って出現するという。しかし、その雄々しい姿とは裏腹に、彼が得意とするのは言語である。文法、論理学、修辞学を召喚した人間に完璧に教えてくれるという。また、失せ物や隠された物、財宝を見つけ出してくれるので、役に立つ悪霊と言える。
地獄では侯爵の位にいて、20個の悪霊の軍隊を率いているという。その他、アフリカの悪霊たちを従えているという。
CIMEJES, or CIMEIES, or KIMARIS. - The Sixtysixth Spirit is Cimejes, or Cimeies, or Kimaris. He is a Marquis, Mighty, Great, Strong and Powerful, appearing like a Valiant Warrior riding upon a goodly Black Horse. He ruleth over all Spirits in the parts of Africa. His Office is to teach perfectly Grammar, Logic, Rhetoric, and to discover things Lost or Hidden, and Treasures. He governeth 20 Legions of Infernals; and his Seal is this, etc.
キメイエス、あるいはキマリス:第66番目の悪霊はキメイエス、あるいはキマリスだ。彼は偉大で強力かつ逞(たくま)しい侯爵で、器量のいい黒い馬の背に跨った勇猛な戦士の姿で出現する。彼はアフリカの悪霊たち全てを率いている。彼の職能は文法、論理学、修辞学を完璧に教え込むことと失ったもの、隠されたもの、、財宝を見つけ出すことだ。彼は地獄の20個の悪霊の軍隊を統治している。これが彼の紋章である。
(メイザース&クロウリィ『ソロモン王の小さな鍵 ゴエティア』より)
《参考文献》
Last update: 2011/08/05