カランゲット
分 類 | フィリピン伝承 |
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Calanget(カランゲット)【フィリピン諸語(イフガオ族)】 Caranget(カランゲット)【フィリピン諸語(ガッダン族)】 Carango(カランゴ)【フィリピン諸語(タバナグ族)】 | |
容 姿 | 小人。 |
特 徴 | 地中に棲む。 |
出 典 | - |
大地の真の所有者は小妖精!?
カランゲットはフィリピンの土の精霊である。地面や塚、森の樹木や野原などに棲息する小人族で、頭が大きな老人で、醜い姿をしているとされる。しかし、そのグロテスクな容姿に反して、実は彼らこそが土地の真の所有者であると信じられた。そのため、新たに土地を開墾して作物を育てる場合や、その土地に家を建てるときなどには、常にカランゲットに対して供物が奉げられた。カランゲットに対する供物は食事を与えれば十分だが、決して塩や香辛料は加えない。彼らはショウガや胡椒、酢などの味が強いものは苦手である。また、土地を利用したにも関わらず供物を捧げることを怠ると、その人間は謎の病気になると信じられた。ときには気が触れたり、死に至ることもあると恐れられた。稀にカランゲットは人間の死体を食べるとも言われている。
《参考文献》
- The Aswang Project: A Compendium of Creatures from Philippine Folklore & Mythology(英語)
- Art & Fiction + Philippine Folklore & Mythology: Monsters & other supernatural beings from Filipino folklore & myths(英語)
Last update: 2024/02/03