カークス
分 類 | ギリシア神話 |
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Casus(カークス)《邪悪》【ラテン語】 | |
容 姿 | 3つの頭を持った巨人。 |
特 徴 | それぞれの口から炎を吐く。ヘーラクレースに退治された。 |
出 典 |
3つ頭の巨人、英雄のウシを盗む!?
カークスはギリシア・ローマ神話に登場する3つの頭を持った巨人。それぞれの口から炎を吐き出した。ティベリス川近くのアウェンティーヌスの丘(「ローマの7つの丘」の1つ)に棲んでいて、近くを通りかかる人間を喰っていた。そのため、カークスの棲む洞窟には人間の骨が山積みになっていたという。
英雄ヘーラクレースはゲーリュオーンからウシの群れを奪ってミュケーナイに戻る途中、この付近で野営を張った。カークスはヘーラクレースが眠っている数頭のウシを盗み出し、後ずさりさせて棲み家の洞窟まで連れて行った。このため、ヘーラクレースは盗まれたウシの所在が分からなくなってしまったが、洞窟の近くを通ったときに、仲間のウシが鳴くため、カークスの居場所を突き止めた。カークスは口から炎を吐いて戦ったが、ヘーラクレースは3つの首を絡ませて結びと、窒息させて退治した。
カークスはローマ神話の鍛冶の神ウゥルカーヌス(ギリシア神話のヘーパイストス)の息子で、本来はローマの火の神さまだったようだ。
《参考文献》
- 『シリーズ・ファンタジー百科 世界の怪物・神獣事典』(著:キャロル・ローズ,編:松村一男,原書房,2004年)
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
- 『ギリシア・ローマ神話辞典』(著:高津春繁,岩波書店,1960年)
Last update: 2015/01/18