プルガサリ
| 分 類 | 朝鮮伝承 |
|---|---|
|
불가사리 〔bul-ga-sa-li〕(プルガサリ)《不可殺》【朝鮮語】 | |
| 容 姿 | ゾウのような鼻と牙を持つ4足獣。 |
| 特 徴 | 鉄を食べ、硬い身体で武器では殺せない。 |
| 出 典 | 趙在三(チョ・ジェサム)『松南雑誌(ソンナムジャッジ)』(1855年) |

鉄を喰らい、殺せない生き物!?
プルガサリは朝鮮の伝承に登場する怪物。時代によってさまざまな姿で想像されるが、一般的には中国伝承の貘(ばく)のような姿で、ゾウの鼻、サイの目、クマの胴体、ウシの尾、トラの脚を持った獣として描かれることが多い。全身に鱗がある場合もある。
中国では、貘も鉄を食べるとされるが、プルガサリも鉄を食べて成長し、そのために身体は異常に硬く頑丈になり、通常の武器では殺すことができないとされた。そのため、「不可殺(プルガサリ)」と命名されたという。
ほとんどの伝承は、子供のいない老婦人の下を訪れた旅の僧侶が、ご飯粒を丸めて「プルガサリ」という人形を与えることから始まる。人形はとてもかわいらしく、鉄を好んで食べるため、夫婦は次々と鉄を与える。最初こそ、針や釘などの小さな金属を食べているが、次第に鍋、包丁、刀などを食べて、どんどん大きくなり、村中の金属を喰らい尽くして、最終的には巨大な怪物となって手に負えなくなる。
軍がやってきても、硬い皮膚で武器が効かないため、倒すことができない。火を放つも、火にも強く、全身燃やしながら暴れ回る。最終的には僧侶の護符を貼ると、プルガサリはそれまでに食べた鉄を全て吐き出して消えるという。
プルガサリ、怪獣映画になる!?
なお、プルガサリは怪獣映画として製作されている。1962年には韓国、1985年には北朝鮮で映画化された。特に1985年版は、金正日総書記が、拉致した韓国人映画監督・申相玉を監督に、日本の『ゴジラシリーズ』のスタッフを招待して完成させた。この映画に登場するプルガサリは、二足歩行の怪獣で、鉄を食べて大きくなるという設定は活用されているが、「不可殺」という設定の方は活かされていない。
《参考文献》
- 『한곡 요괴 도감』(著:고성배,2019年)(韓国語)
Last update: 2026/01/15
