ブータ

分 類インド伝承
名 称 भूतbhūta〕(ブータ)【サンスクリット】
容 姿変幻自在。人間に化けるが、足が後ろ向きで影がない。
特 徴人喰いの悪霊。
出 典

インド伝承の人喰い悪霊!?

ブータはインド伝承に登場する人喰いの悪霊。夜中に人間を喰らいにやってくる。もともとは人間で、事故や自殺、死刑など悲惨な死を遂げた者や、ちゃんと供養されなかった者が死後、ブータになるという。墓場に埋葬された人間の肉を食べたり、排泄物を食べたりもするが、しばしば生きている人間を襲うこともある。ブータに襲われると重い病気に罹って死ぬこともある。ひねくれた怪物のようで、改心することはないという。

ブータは人間に化けて巧みに近づいてくることもあるが、鼻声で話したり、影がなかったり、足が後ろ向きについていたりすることから、ちゃんとブータと識別できる。大地を恐れているため、ちょっとだけ浮いているとも言われている。

金属や水を嫌っていて、ウコンを燃やすと近づかないとか、指を鳴らすと逃げ出すなどと言われている。

ブータは男性が死後になる悪霊で、女性はチュレルになるという説もある。

《参考文献》

Last update: 2020/09/22

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