べろ長
分 類 | 日本伝承 |
---|---|
べろ長(べろなが)【日本語】 | |
容 姿 | 長い舌を持った妖怪。 |
特 徴 | 長い舌で川や沼の水を吸い上げ、吐き出して洪水を引き起こす。 |
出 典 | - |
水を吸い上げては洪水を引き起こす妖怪!?
べろ長(べろなが)は福島県の長い舌を持った妖怪である。平安時代に会津磐梯山に出没し、長い舌で川や沼の水を吸い上げて干乾びさせたり、村に向かって吐き出して洪水を引き起こしたりした。困った村人たちは、偶然、村を訪れた弘法大使に妖怪の退治を頼み込んだ。弘法大使はべろ長が長く舌を伸ばしたときにその舌を縛り上げた。こうして、べろ長は退治された。
……実は、これは木彫りの人形である会津の民芸品「べろ長」を制作・販売する「はそべ工房」が考案した妖怪。愛嬌のある表情から「魔除け」として親しまれている。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2024/09/07