バティバット

分 類フィリピン伝承
名 称 Batibat(バティバット)【フィリピン諸語】
容 姿太った老女。
特 徴眠っている人間の上に乗って悪夢を見せ、しばしば窒息死させる。
出 典

バティバットのイラスト

胸の上に乗って悪夢を見せる肥満女性!?

バティバットはフィリピンのイロカノ族に伝わる夢魔の一種である。肥満の女性の姿をして、眠っている人間の胸の上に跨って悪夢を見せ、最悪は窒息させて死に至らしめる。ヤギのような足と蹄を持つずんぐりとした生き物とも言われる。

バティバットは樹木の精霊で、通常は樹木の中に棲息しているが、伐採されて建材として家の支柱や基礎の柱などに使われると、そのままその家に棲みつく。そして眠っている人間を襲う。また、木から木へと移動して家に侵入することもある。こうしてバティバットに襲われた場合には、親指を強く噛んだり、足の親指を小刻みに動かせば助かると信じられている。

ちなみにフィリピンでは悪夢のことをbangungot(バングンゴット)と言って、バティバットと強く結びつけられている。

《参考文献》

Last update: 2024/02/11

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