ペックァリュン(白火輪)

分 類朝鮮伝承未確認生物(UMA)
名 称 백화륜baeg-hwa-ryun〕(ペックァリュン)《白火輪》【朝鮮語】
백륜baeg-ryun〕(ペンニュン)《白火輪》【朝鮮語】
容 姿回転する車輪のような物体。五色に輝きながら白い気を放つ。
特 徴遭遇した人間は鼻と口から血を流して死ぬ。
出 典金安老『龍泉談寂記』(1520-1530年頃)ほか

遭遇すると鼻と口から血を流して死ぬ!?

ペックァリュン(白火輪)は朝鮮半島の伝承に登場する謎の物体あるいは生命体。五色(五彩)に輝きながら白い気を放っている激しく回転する車輪のような物体で、現代の韓国では、未確認飛行物体(UFO)の類いとして語られることも多い。

金安老(キム・アルロ)の『龍泉談寂記(ヨンチョンダムジョッキ)』(1520-1530年頃)の中で、朝鮮王朝初期の文臣の蔡寿(チェ・ス)が幼い頃に遭遇したという不気味な怪異が語られている。

蔡寿(チェ・ス)が幼い頃、父と慶尚道(キョンサンド)の慶山(キョンサン)に住んでいたとき、官舎で寝ていたが、尿意をもよおして門の外に出た。すると車輪のように回転する何かが近づいてきた。この謎の物体は白い気を五色に輝かせながら放出していて、回転は稲妻か風のようだった。驚いた彼は部屋に逃げ込んだ。辛うじて敷居を跨いだ瞬間、物体も部屋の中に追ってこようとした。チェ・スが大声を上げて叱り飛ばすと謎の物体は退散した。しかし、突然、寝ていた末の弟が悲鳴を上げて痛がって走り回り始め、鼻と口から血を流して死んでしまった。しかし、チェ・スは不思議なことに何の傷も負わなかったという。人並外れた精神力の持ち主であったために助かったということなのかもしれない。

慶山の場所

この出来事を踏まえ、現在のオカルティストたちは、五色の光はプラズマや発光ダイオード、鼻と口から血を流して死んだ現象は放射線、超音波、高周波などと結び付けられて議論される。

コ・ソンベ氏は『韓国妖怪図鑑』の中で、この謎の物体を「ペンニュン(白輪)」と呼んでいる。けれども、韓国では一般的には「慶山の怪物体」あるいは「ペックァリュン(白火輪)」などと呼ばれることの方が多いようだ。

《参考文献》

  • 『한곡 요괴 도감』(著:고성배,2019年)(韓国語)

Last update: 2026/01/18

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