馬頭/アシュヴァシールシャ
分 類 | 仏教 |
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अश्वशीर्ष 〔aśvaśīrṣa〕(アシュヴァシールシャ)《馬の頭》【サンスクリット】 馬面(马面) 〔mǎmiàn〕(マァミエン,マーミエン)【中国語】 馬頭(めず),馬頭鬼(めずき)【日本語】 | |
容 姿 | ウマの頭、人間の身体を持った地獄の鬼。 |
特 徴 | ゴーシールシャ(牛頭)とともに鉄杖や棍棒で地獄の罪人を苛む。 |
出 典 | - |
地獄の罪人を責め立てるウマ頭の獄卒
アシュヴァシールシャは仏教の獄卒。ウマの頭に人間の身体を持ち、鉄杖や棍棒などで地獄の罪人たちを苛む。日本では馬頭(めず)、あるいは馬頭鬼(めずき)として知られる。「牛頭馬頭」として、ウシの頭を持ったゴーシールシャ(牛頭)と対の存在として描かれることが多い。中国では「牛頭馬面」として、「馬頭」ではなく「馬面」と呼ばれることが多い*。日本では鬼と同様にふんどし姿で描かれることも多いが、中国では甲冑を着た姿で想像されることが多い。
* ただし、牛頭も馬頭もサンスクリットの漢訳で、どちらも「頭」と訳出している部分はशीर्ष〔śīrṣa〕(シールシャ)である。
生前の行いがよくない者が死ぬと、牛頭と馬頭が火の車を牽いて迎えに来るとされる。生きながらも連れていかれることもあるという。
《参考文献》
- 『日本妖怪大事典』(編著:村上健司,画:水木しげる,角川文庫,2015年〔2005年〕)
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2024/08/30