馬頭/アシュヴァシールシャ

分 類仏教
名 称 अश्वशीर्षaśvaśīrṣa〕(アシュヴァシールシャ)《馬の頭》【サンスクリット】
馬面(马面) 〔mǎmiàn〕(マァミエン,マーミエン)【中国語】
馬頭(めず),馬頭鬼(めずき)【日本語】
容 姿ウマの頭、人間の身体を持った地獄の鬼。
特 徴ゴーシールシャ(牛頭)とともに鉄杖や棍棒で地獄の罪人を苛む。
出 典

地獄の罪人を責め立てるウマ頭の獄卒

アシュヴァシールシャは仏教の獄卒。ウマの頭に人間の身体を持ち、鉄杖や棍棒などで地獄の罪人たちを苛む。日本では馬頭(めず)、あるいは馬頭鬼(めずき)として知られる。「牛頭馬頭」として、ウシの頭を持ったゴーシールシャ(牛頭)と対の存在として描かれることが多い。中国では「牛頭馬面」として、「馬頭」ではなく「馬面」と呼ばれることが多い*。日本では鬼と同様にふんどし姿で描かれることも多いが、中国では甲冑を着た姿で想像されることが多い。

* ただし、牛頭も馬頭もサンスクリットの漢訳で、どちらも「頭」と訳出している部分はशीर्षśīrṣa〕(シールシャ)である。

生前の行いがよくない者が死ぬと、牛頭と馬頭が火の車を牽いて迎えに来るとされる。生きながらも連れていかれることもあるという。

《参考文献》

Last update: 2024/08/30

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