アオアオ
分 類 | 南米伝承(パラグアイ) |
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Ao Ao(アオアオ)【グアラニー語】 | |
容 姿 | ヒツジの毛に覆われたイノシシ。 |
特 徴 | 凶暴。人喰い。 |
出 典 | - |
凶暴な人喰い怪物はピンドヤシに登って逃げろ!?
アオアオはグアラニー族の神話に登場する怪物である。悪神タウと眠りの女神ケラナの間に生まれた7体の子供の6番目の子供で、姿はイノシシに似ているが、ヒツジのような毛に覆われている。深い森の中に棲み、非常に凶暴で、鋭い爪でヒツジや人間を襲って貪り喰う。どんな木に登って逃げても、アオアオは木を根こそぎ掘り返して倒してしまうので助からない。ただし、唯一、グアラニー族に神聖な木とされるピンドヤシに登ることができれば、アオアオは獲物を見失って、逃走者は怪物の手から逃れることができる。アオアオは単性生殖ができるようで、群れになって襲ってくる。「アオ、アオ」と鳴き声をあげることから、この名前がついている。
《参考文献》
- 『南米妖怪図鑑』(文:ホセ・サナルディ,画:セーサル・サナルディ,ロクリン社,2019年)
Last update: 2022/02/20