アルプ・ルアフラ

分 類イギリス伝承
名 称 alp-luachra(アルプ・プアフラ)【アイルランド語】
容 姿小さなイモリのような姿の妖怪。
特 徴口から体内に侵入する。寄生されると衰弱する。
出 典

体内に寄生するイモリの妖怪!?

アルプ・ルアフラはアイルランド伝承に登場する妖怪。小さなイモリのような姿で、人間が戸外で寝ていると、口を開いた瞬間にするすると食道を通って胃の中に入り込んで体内に寄生する。アルプ・ルアフラの身体の表面はヌルヌルしているため、侵入されてもなかなか気づかれないという。

アルプ・ルアフラは宿主である人間の食事の一部を食べて生きるため、宿主は食欲旺盛になるが、不思議なことにどれだけ食べ物を食べても、宿主はなかなか空腹が癒えず、日に日に痩せて衰弱していく。一方のアルプ・ルアフラは宿主の体内でどんどん大きくなり、次第に宿主は胃もたれのような感覚を伴いながら餓死する。そうなると、アルプ・ルアフラは口から出てきて、新たな宿主を探すという。

この妖怪は風味の強い食べ物を食べると嫌がって出てくるとも言われているが、一般的には塩気の多い食べ物を食べることが推奨されている。塩分の多いものは宿主の喉も渇くが、同様に体内のアルプ・ルアフラも喉が渇く。それでも宿主が水を飲まずにいると、水を得ようとアルプ・ルアフラが口から出てくるのだと説明される。

言語学者のダグラス・ハイド氏が収集した話では、ある農夫がこの妖怪に悩まされ、周りの人々の助言のとおりに牛肉の塩漬けを食べて一切、水を飲まずに小川の横で口を開けて横たわっていたら、次々とアルプ・ルアフラが口から出てきて小川に飛び込んだという。驚きなのはその数で、合計で12匹の小さなアルプ・ルアフラとその7倍はある巨大な母親が出てきたというから衝撃である。

まるでサナダムシを彷彿とされるような寄生虫タイプの妖怪と言える。

《参考文献》

Last update: 2025/03/31

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