アレグロ・ダ・カーポ
分 類 | 近代文学(オズ・シリーズ) |
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Allegro da Capo(アレグロ・ダ・カーポ)【英語】 Musicker(ミュージカー)【英語】 | |
容 姿 | 丸顔で禿げた太った小男。 |
特 徴 | 肺の中にリードがあり、呼吸するだけで口からオルガンのような音がなる。 |
出 典 | ライマン・フランク・ボーム『オズへの道』(1909年)ほか |
息するだけで音楽が鳴り出す音楽人間!?
アレグロ・ダ・カーポはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの5作目『オズへの道』に登場する音楽人間(ミュージカー)。丸顔で頭の禿げた太った小男で、彼の肺はリードでいっぱいなので、息をするたびに口から絶え間なくオルガンやハーモニカ―に似た音が鳴り続ける。音を出さないように制御することは難しく、その騒音のせいで、彼の近くにいることは大変な苦痛になる。そのため、彼は一人で暮らしている。彼は口から流れる音楽に合わせて歌う。彼曰く、フラットやシャープ、ナチュラルなどの記号は苦手らしい。
ドロシー一行は、カンザスからオズの国に向かって歩いて旅を続ける途中、アレグロ・ダ・カーポに遭遇した。彼は、オズの国の統治者・オズマ姫の誕生日パーティに参加したいとドロシーに申し出た。しかし、この騒音がトラブルを招くことを危惧して、オズマ姫は彼を招待しなかった。
シャギーマン(あるいはモジャボロ、ボサオ)は、アレグロ・ダ・カーポが幼い頃にアコーディオンを飲み込んでしまったのだろうと推測した。
《参考文献》
- 『オズの魔法使いシリーズ 5 完訳 オズへの道』(著:ライマン・フランク・ボーム,訳:宮坂宏美,復刊ドットコム,2012年)
Last update: 2021/07/05