ヴァン湖の怪物(ジャノワール)

分 類未確認生物(UMA)
名 称 Van Gölü Canavarı(ヴァン・ギュル・ジャナヴァル)《ヴァン湖の怪物》【トルコ語】
容 姿体長15~20メートルで茶褐色の水棲生物。
特 徴トルコ東部ヴァン湖に棲息する未確認生物。
出 典

トルコ版ネッシーはクジラの仲間か!?

ヴァン・ギュル・ジャナヴァルはトルコ東部のヴァン湖に棲息する水棲の未確認生物(UMA)。日本では「ジャノ」の愛称で知られる。ヴァン湖はトルコ最大の湖で、塩水湖である。ネス湖のネッシーのように、ヴァン湖にも謎の水棲生物がいるということで、1997年にウナル・コザックがビデオ撮影に成功した。茶褐色の身体で、体長は15~20メートルほど。頭部を水面から出して泳いでいる。身体を上下にくねらせて泳ぎ、稀に潮を噴き上げるという。2006年にも日本のUMA研究家の高野秀行が撮影に成功している。

身体を上下にくねらせて泳ぐ特徴は魚類ではなく、水棲の哺乳類であることを示す。また、潮を噴き上げることから、クジラの仲間だと考えられている。4000年前に絶滅した原始的なクジラの仲間であるバシロサウルス(ゼウグロドン)の生き残り説なども唱えられている(ただし、バシロサウルスは頭頂部に鼻孔があるわけではないので、真上に潮を噴き上げられない)。

ちなみに、日本では「ジャノワール」という語を固有名詞のように捉えられているが、トルコ語の「canavarı(ジャナヴァル)」は単に《怪物》を意味する一般名詞である。おそらく現地の人が「怪物(ジャナヴァル)」と言っているのを「ジャノワール」という固有名詞として解釈して広まったものと考えられる。英語では「Van lake monster(ヴァン湖の怪物)」という言い方が一般的である。

《参考文献》

Last update: 2020/08/16

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