積陰月霊大王
分 類 | 日本伝承 |
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積陰月霊大王(せきいんげつれいだいおう、しゃくいんげつれいだいおう)【日本語】 | |
容 姿 | 髪も顎鬚も長く、素襖(すおう)を纏う。 |
特 徴 | 悪魔界を支配する。 |
出 典 | 宮地水位『異境備忘録』(1928年) |
悪魔界を支配する3番目の魔王!?
積陰月霊大王(せきいんげつれいだいおう)は、宮地水位『異境備忘録』(1928年)に登場する魔王。
宮地水位(みやじすいい)は高知県高知市にある潮江天満宮(うしおえてんまんぐう)の宮司で、幽体離脱して幽冥界を往来したときのことなどを備忘録として残している。それが『異境備忘録』である。残念ながら、彼自身は悪魔界には行かなかったようだが、明治13年(1880年)7月の夜、魔王の一行が行列で空を移動するのを川丹先生と呼ばれる仙人(2000年以上も生きた!)と目撃し、彼に魔王について教えてもらったという。
それによれば、積陰月霊大王は造物大女王と無底海大陰女王に次ぐ悪魔界の第3の魔王である。髪も顎鬚も長く、素襖(すおう)と呼ばれる着物の礼服に似た衣装を着用しているようだ。
ちなみに、悪魔界には12人の魔王がいるらしく、造物大女王を筆頭に、無底海大陰女王、積陰月霊大王、神野長運、野間閇息童、、神野悪五郎月影、山本五郎左衛門百谷、焔野典左衛門、羽山道龍、北海悪左衛門、三本団左衛門、川部敵冥というらしい。
《参考文献》
Last update: 2024/09/04