サマンタバドラ/普賢菩薩
分 類 | 仏教 |
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समन्तभद्र 〔samantabhadra〕(サマンタバドラ)《普く賢いもの》【サンスクリット】 普賢菩薩(ふげんぼさつ)【日本語】 | |
容 姿 | 6本牙の白ゾウに乗って合掌する菩薩。 |
特 徴 | 智慧の実践を説く行動の菩薩。女人成仏を説く。 |
出 典 | 『法華経』(前1~2世紀頃)ほか |
慈悲と行動の菩薩!?
普賢菩薩は大乗仏教における菩薩。「智」の文殊菩薩(マンジュシュリー)、「行」の普賢菩薩として、セットで釈迦如来(シャーキヤムニ)の脇侍として祀られることが多く、釈迦三尊と呼ばれる。6本の牙を持った白ゾウの上の蓮華座に座って合掌した姿で描かれることが多い。ゾウは動じずに前進する揺るがない精進を象徴し、白は清らかさを表わす。6本の牙は菩薩の6つの修行による徳(六波羅蜜)を表わしている。
普賢菩薩はその名のとおり、《普く賢いもの》という意味で、あらゆるとき、あらゆる場所に現れ、教えを説いて救う。智慧を実践に移す「行動」の普賢菩薩である。6本牙の白ゾウに乗って修行僧を救う姿が『法華経』に描かれている。古い時代、女性は成仏できないとされていたが、『法華経』では、女人成仏を説いて、女性でも修行することで成仏できるとされた。このため、普賢菩薩は女性からの信仰を集めた。特に平安中期以降、『法華経』が広まるにつれて、貴族の女性からの信仰を集めた。
普賢菩薩の眷属は十羅刹女である。羅刹女は人を喰らう鬼女だが、『法華経』によれば、釈迦から教えを説かれ、女性でも成仏できることを知って、『法華経』を守護することを誓ったとされる。
《参考文献》
Last update: 2020/05/31