プレータ

分 類インド神話仏教
名 称 प्रेतpreta〕(プレータ)【サンスクリット】
餓鬼(がき)【日本語】
容 姿死者。
特 徴飢えと渇きに苦しむ死者の霊。
出 典

死者の霊、飢えと渇きに苦しみ、彷徨う!?

プレータは古代インドの死者の霊。古代インドでは死んだ人間の霊はプレータと呼ばれ、飢えと渇きを抱えて彷徨う存在となる。そのため、プレータからの解放を目指して、遺族は供養の儀式を執り行う。1年間、適切に供養のための儀式をされれば、死霊は無事にピトリ(祖霊)となって家族を守護するようになる。しかし、供養の儀式が適切に実施されなかった場合には、飢えと渇きを抱えたまま彷徨うことになる。

プレータは仏教に取り込まれて「餓鬼」となった。そして、六道輪廻の「餓鬼道」が設定された。餓鬼は膨れた腹と細い手足という飢餓状態の人間の姿で想像された。餓鬼が食べ物や飲み物を口にしようと手を伸ばすと、それらは炎になって燃えてしまい、餓鬼はいつまで経っても満たされないという。

《参考文献》

Last update: 2020/09/21

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