ポルターガイスト
分 類 | その他 |
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Poltergeist(ポルターガイスト)《騒々しい幽霊》【ドイツ語】 | |
容 姿 | 物が宙を舞うが、姿は見えない。 |
特 徴 | 物が宙を舞う怪現象。思春期の子供がいる家でよく発生する。 |
出 典 | - |
思春期の子供がいる家では物が宙を舞う!?
ポルターガイストは世界各地で見られる怪現象のひとつだ。物が勝手に動き出して落下したり、家具が揺れたりする。ひどいときには物が宙を舞ったりすることもある。こういう現象をポルターガイストと呼ぶ。ガタガタと扉が音を立てるような現象もポルターガイストの一種とされる。この怪現象を引き起こす存在そのものを指してポルターガイストと呼ぶ場合もある。poltergeistはドイツ語で《騒々しい幽霊》という意味なので、その名が示すとおり、幽霊の仕業とされることもあれば、妖精のいたずらとされることもある。
また、思春期の子供がいる家庭でポルターガイスト現象が報告されることが多いことから、オカルトの世界では年頃の子供たちが無意識で発動する念力がポルターガイスト現象を引き起こしていると説明されることもある。
ちなみに、思春期の子供がいない家にも平気で出没するクイックシルバーという女性版ポルターガイストも知られている。
日本でもポルターガイストは発生!?
ポルターガイストはドイツ語だが、世界各地で報告されていて、日本でも江戸時代に類似の怪現象が伝わっている。池尻村(現:東京都世田谷区池尻)の娘を下働きとして雇ったら、それ以降、行灯や茶碗、皿などが宙を舞う怪現象に見舞われ、遂には重たい臼まで動いたという。娘を村に帰したら、怪現象は止んだという。この記述によれば、怪現象は女性についてきたということになる。
ちなみに、日本にも家鳴(ヤナリ)という類似の妖怪も知られる。これは誰もいないのに家をガタガタと揺らす存在である。
《参考文献》
- 『図説 幻獣辞典』(著:幻獣ドットコム,イラスト:Tomoe,幻冬舎コミックス,2008年)
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2023/11/06