キラー・ラビット

分 類その他
名 称 Killer Rabbit(キラー・ラビット)《殺人ウサギ》【英語】
Rabbit of Caerbannog(ラビット・オブ・カルバノグ)《カルバノグのウサギ》【英語】
Vorpal Bunny(ヴォーパル・バニー)【英語】
容 姿シロウサギ。
特 徴敵に一直線に跳躍し、喉笛に噛みつき、首を斬り落とす。
出 典映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1974年)ほか

キラー・ラビットのイラスト

外見の可愛さとは裏腹に凶暴!?

キラー・ラビットは映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1974年)に登場する怪物である。一見すると、外見はかわいらしい普通の白ウサギだが、その性格はかなり凶暴である。

この映画はアーサー王伝説のパロディであるが、作中では伝説の魔獣アーッが棲むという「カルバノグの洞窟」の入り口付近に棲み、洞窟への侵入を阻んでいた。妖術師のティムはその恐ろしさを知っていて警告したが、アーサー王は円卓の騎士にウサギの倒すように命じた。ボルスがウサギに近づくと、ウサギは一直線にボルスに飛び掛かり、ボルスの首はあっという間に斬り落とされてしまう。他の騎士たちも次々と参戦するが、ウサギは騎士たちの間を飛び回り、次々と喉笛に噛みついて殺してしまった。その後、アーサー王と騎士たちは一時退却する。そして「アンティオキアの聖なる手榴弾」でキラー・ラビットを爆破して退治するのである。

殺人ウサギのインパクトは他の作品にも……!?

一見すると無害なウサギなのに、その実、とても俊敏かつ凶暴な怪物という設定の面白さから、その後、多くの作品で「殺人ウサギ」のアイディアはパロディを産んだ。たとえば「ウィザードリィ」シリーズではクリティカルヒットで攻撃してくる「ヴォーパル・バニー」の名で登場する。ヴォーパル(vorpal)は『鏡の国のアリス』の中で言及されるジャバウォックを退治する剣に与えられた名称で、ルイス・キャロルは《鋭い》という意味だと説明している。

《参考文献》

Last update: 2023/01/16

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