一寸法師(イッスンボウシ)

分 類日本伝承
名 称 一寸法師(イッスンボウシ)【日本語】
容 姿3センチメートルほどの小人。
特 徴館の娘を守って鬼を退治する。
出 典『御伽草子』ほか

わずか3センチメートルの一寸法師、鬼を退散させる!?

一寸法師(イッスンボウシ)は日本のおとぎ話に登場する主人公。子供のない老夫婦が住吉三神に子供を恵んでくれるように祈ると、老婆に子供ができた。けれども、その身長は一寸(現在の3センチメートルほど)で、何年経っても大きくならなかった。一寸法師は武士になるために京に行くこととし、お椀の船と箸の櫂(かい)、針の刀で、旅に出る。そして立派な屋敷で働かせてもらう。家の娘とお宮参りに行く途中、鬼(オニ)が娘をさらおうとし、一寸法師は娘を守ろうと戦う。鬼は一寸法師を飲み込むが、一寸法師が腹の中を針で刺すため、鬼は降参して一寸法師を吐き出して山へ逃げていく。鬼が落とした打出の小槌を振ると、一寸法師の身体は大きくなり、娘と結婚した。

以上が一般的に知られているおとぎ話だが、『御伽草子』では、老夫婦が一寸法師のことを気味悪がったため、旅に出ている。また、一寸法師は屋敷の娘と結婚するために策をめぐらし、娘が屋敷から追い出されるように仕向けている。鬼との戦いでも、鬼が何度も一寸法師を飲み込むが、一寸法師が鬼の目から身体の外に出るため、恐れて逃げたという物語になっている。

《参考文献》

Last update: 2020/04/26

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