ハンマーヘッド

分 類近代文学(オズ・シリーズ)
名 称 Hammer-head(ハンマーヘッド)【英語】
トンカチ頭(トンカチアタマ)、かなづち頭(カナヅチアタマ)【日本語】
容 姿大きな頭で腕のない背の低い一族。
特 徴首が伸びて頭で攻撃する。
出 典ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』(1900年)

首がビョーンと伸びて硬い大きな頭で頭突き!?

ハンマーヘッドはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの1作目『オズの魔法使い』に登場する奇妙な種族。日本では「トンカチ頭」や「かなづち頭」などと訳されることもある。背が低く(1メートルにも満たない)、身体に腕はなく、大きな頭が特徴である。大きな頭のてっぺんは真っ平らで、しわだらけの太い首がついている。ドロシーたちが南の善い魔女グリンダに会いにクワドリングの国を目指している途中、岩だらけの丘を越える必要があったが、ハンマーヘッド族はそこに暮らしていて、行く手を阻んだ。彼らに腕がないので、かかしは容易に通り抜けられるだろうと強引に通過しようとしたが、突然、首が伸びてハンマーヘッドの頭が飛び出し、平らな頭のてっぺんでかかしを攻撃し、かかしは丘を転がり落ちた。臆病ライオンも立ち向かって丘を駆けあがったが、ハンマーヘッドの頭突きにやられて丘から転がり落ちた。

結局、ドロシーたちは彼らと戦うのを諦め、金帽子の魔法の呪文で翼ザルを呼び出して、空を飛んでクワドリングの国に向かうことになった。ハンマーヘッドたちはそれでも頭を伸ばして攻撃しようとしたが、翼ザルたちが空高く飛んだため、届かなかった。

《参考文献》

Last update: 2021/01/17

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