グドアリム/クサリック
分 類 | メソポタミア神話 |
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𒄞𒄋〔gud.alim〕(グドアリム)〔シュメル語〕 𒄞𒄋𒈠〔ku-sa-rik-ku〕(クサリック)〔アッカド語〕 | |
容 姿 | 上半身が人間、下半身がウシの二足歩行の獣。ウシの角と耳を持つ。 |
特 徴 | 悪霊から守護する。太陽神ウトゥの従者。ティアマト率いる11匹の怪物の1匹でもある。 |
出 典 | 『エヌマ・エリシュ』(前18世紀頃)ほか |
神殿を守護する山野の精霊!?
グドアリムはシュメル神話に登場するウシ人間。アッカドではクサリックと呼ばれた。上半身が人間、下半身がウシの姿で二足歩行をする。ウシの角と耳を持つ。しばしば、槍を持った姿でレリーフなどに描かれる。悪霊から守護する門番の役割を果たしていたと考えられていて、太陽神ウトゥ/シャマシュの従者として描かれた。
一方で、バビロニアの創世神話である『エヌマ・エリシュ』では、ティアマトが若い神々を滅ぼすために産みだした11匹の怪物の1匹としてクサリックの名が挙げられている。また、『アンズー神話』の中ではニヌルタ神によって海の真ん中で退治されており、神々に敵対する存在としても描かれる。
《参考文献》
Last update: 2022/05/15