エブゴゴ

分 類未確認生物(UMA)インドネシア伝承
名 称 Ebu Gogo(エブ・ゴゴ)《何でも食べるお婆さん》【ナゲ語】
容 姿身長1.5メートルほどの獣人。太鼓腹に長い手で二足歩行。
特 徴フローレス島に棲息し、独自の言語を持つ。島の作物を盗み、遂には子供をさらった。
出 典

島を襲う小型の獣人型未確認生物!?

エブゴゴはフローレス島に暮らすナゲ族の間に古くから伝わる獣人。インドネシアではたくさんの獣人型の未確認生物が信じられているが、エブゴゴは身長は大きくても1.5メートル程度と小型で、二足歩行をし、洞窟に暮らしている。現地語で《何でも食べるお婆さん》という呼称のとおり、雑食で何でも食べるらしい。全身は毛深く、手は長く、太鼓腹である。どうやら独自の言語を持っていて、ナゲ族が話しかけるとオウム返しで応える。

伝承では、少なくとも19世紀頃までは生存していたが、頻繁に島民の作物や食料を盗み、遂には子供をさらうようになったことから、島民はエブゴゴを洞窟に追い込み、火を放って全滅させたという。ところが、今でも一部が生き残っていて、島民を襲うらしい。

なお、フローレス島では、2003年にフローレス原人(Homo floresiensis)の骨が発見されている。フローレス原人は身長1メートル程度の小さな原人で、およそ5万年前のものと考えられている。この発見により、エブゴゴがフローレス原人の生き残りだという説が唱えられるようになった。また、同じインドネシアのスマトラ島ではオラン・ペンデクと呼ばれる小型の獣人型の未確認生物が頻繁に目撃されていて、エブゴゴと非常に似ている。このオラン・ペンデクとエブゴゴの関連性も注目されている。

インドネシアではアジア唯一の霊長類オランウータンが棲息しているし、ジャワ原人や上述のフローレス原人などの骨が見つかっているため「まだまだ謎の獣人がいる!」という夢を掻き立ててくれる。

《参考文献》

Last update: 2021/09/25

サイト内検索