アスピドケローネー

分 類古代・中世博物誌
名 称 Ασπιδοχελώνη(アスピドケローネー)《蛇亀》【古代ギリシア語】
※古代ギリシア語のασπίς(アスピス)《ヘビ》とχελώνια(ケローニア)《カメ》の合成語。
Aspidochelone(アスピドケローネー)【ラテン語】
Aspidochelon(アスピドケロン)【英語】
容 姿巨大な海の怪物。
特 徴船乗りが島だと思って上陸したら、怪物の背中だった。
出 典

海に浮かぶ巨大な亀の島!!

アスピドケローネーは、中世ヨーロッパの船乗りたちの間で知られる海の怪物。巨大な魚やクジラ、あるいはカメのような姿で想像された。あまりにも巨大なので、アスピドケローネーが海上に浮かんでいると、まるで島のように見える。そのため、うっかり船乗りが上陸して、その背中の上で焚き火をしようものなら、怪物は目を覚まして、突如、海の中に沈む。これに巻き込まれて、大勢の死者が出ることもあったという。アスピドケローネーは口から甘い息を吐き出して、魚を自分の口許に誘い込んで食べるとも言われる。『アルフ・ライラ・ワ・ライラ(千一夜)』のシンディバードの冒険にも、類似の怪物の話が載っている。

《参考文献》

Last update: 2010/01/11

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