アイラーヴァタ

分 類インド神話
名 称 ऐरावतairāvata〕(アイラーヴァタ)《大海からうまれたもの》【サンスクリット】
容 姿翼を生やした白ゾウ。7つの鼻、4つの牙を持つ。
特 徴インドラの乗り物。インドラを乗せて空を飛び、鼻で冥界の水を吸って雲をつくりだす。
出 典

インドラを乗せて空を飛ぶ白象

アイラーヴァタはインド神話に登場する聖なる白ゾウ。背中から翼をはやし、7つの鼻、4本の牙を持つ。インドラの乗り物(ヴァーハナ)とされ、インドラを乗せて空を自在に飛ぶ。古代インドでは、ゾウは鼻で水を吸って雲をつくると信じられた。従って、アイラーヴァタも冥界の水を鼻で吸って雲をつくりだした。その雲からインドラが雨を降らせたという。

タイの文化圏では、エーラーワンと呼ばれ、3つの頭を持ち、インドラをその背に乗せる。ラオスのラーンサーン王朝では、3頭のゾウが国旗に描かれた。また、仏教国のスリランカではヒンドゥー教は悪とされ、インドラはマーラに、アイラーヴァタはギリメーカラに挿げ替えられ、ギリメーカラは邪悪な黒いゾウの魔物とされ、しばしばマーラの乗り物とされる。

《参考文献》

Last update: 2021/10/02

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