ヤハウェ

分 類ユダヤ・キリスト教
名 称 יהוה 〔yhwh〕(ヤハウェ)【ヘブライ語】
容 姿人間と同じ姿(神人同形)。
特 徴ユダヤ・キリスト教の創造神。唯一神。
出 典『創世記』(前6~5世紀)ほか

この世界を6日で創造した神!?

ヤハウェはユダヤ教及びキリスト教における唯一神にして創造神。元々はユダヤの一部族の神だったが、ユダヤ教が成立して民族的な神となり、更にはキリスト教、イスラームに引き継がれていった。ヘブライ人がモーセに率いられてエジプトを脱出し、カナーンの地に戻る途中に、ヤハウェはシナイ山でモーセに十戒を授けた。ユダヤ教では、これを神との契約と考え、契約を守ることで救済されると信じた。

なお、十戒の中に「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない」(『出エジプト記』20:3)とある。これはユダヤ教が一神教であることを示す。また、「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない」(『出エジプト記』20:4)とあり、ユダヤ教が偶像崇拝を禁止していることを示す。また、「あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、み名をみだりに唱えるものを、罰しないでは置かないであろう」(『出エジプト記』20:7)とあり、神の名を唱えることも禁止している。そのため、本来、ユダヤ教徒、キリスト教徒は神のことを「ヤハウェ」とは言わず、主(アドナイ)などと表現する。

『タナハ(聖書)』(キリスト教の『旧約聖書』)によれば、ヤハウェは6日間で世界を創造し、そして6日目に人間をつくった。「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。神は彼らを祝福して言われた、『生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ』」(『創世記』1:27-28)。ユダヤ教では、神人同形で、その上、生き物を治める存在として創造されている。そして、神は7日目になって天地創造の全ての作業を終えて、休んだ。こうして安息日ができた。

最初の人間アダムとその妻イブはヤハウェと一緒にエデンの園に住んでいたが、蛇に誘惑され、知恵の実を食べてしまった。ヤハウェは人間を楽園から追放した。やがて人間たちが地上に増え、美しい女性が生まれるようになると、神の子(天使)が地上に降り立ち、人間たちを妻に娶るようになった。そして、地上に悪が蔓延った。これを見て、ヤハウェは人間を滅ぼそうと考える。しかし、ノアの一族だけは正しく生きていた。ヤハウェはノアに方舟をつくるように指示すると、大洪水を起こし、人間を滅ぼした。

また、歳月が経ち、今度は人々は天に届く塔を建てようと建設を始めた。ヤハウェは、言語がひとつだけだから人間はこのようなことをするのだと考えて、それぞれの言葉が通じないようにした。

《参考文献》

Last update: 2020/07/12

サイト内検索