ウージィ

分 類近代文学(オズ・シリーズ)
名 称 Woozy(ウージィ)【英語】
ウージィ、ムカムカ【日本語】
容 姿頭、胴体、手足、尻尾が立方体で出来た生き物。
特 徴怒ると目から光線を出す。
出 典ライマン・フランク・ボーム『オズのパッチワーク娘』(1913年)ほか

立方体で構成された不思議な生き物!?

ウージィはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの7作目『オズのパッチワーク娘』に登場する立方体で構成された怪物。頭、胴体、手足、尻尾はいずれも立方体の形をしている。尻尾にだけ3本の毛が生えている。皮膚は分厚く、とても頑丈である。ウージィは「クルクルクルリンチョ(Krizzle-Kroo)」と言われると怒り出し、目から光線を放つことができる。

主人公のオジョは「石化液(カチンコチン液)」で固まってしまったナンキーおじさんを元に戻す薬の材料を探す旅をしていたが、その材料のひとつがウージィの3本の毛だった。ウージィは元々はマンチキンの国に棲んでいたが、ミツバチが大好きで、好んで食べるため、マンチキンの百姓たちに柵の中に閉じ込められていた。オジョの話を聞いて、ウージィは3本しかない毛を奪われることに難色を示したが、話の筋が通っていることから、協力を申し出た。しかし、オジョたちがどれだけ抜いても尻尾から毛を抜くことができなかったため、オジョはミツバチを食べないことを約束させ、目の光線で柵を破って連れ出した。

オズの国でも珍しい生物で、1匹しか存在しないことから、オズマ姫に認められ、王立動物園で世話されることになった。

《参考文献》

Last update: 2021/05/29

サイト内検索