ウィムジーズ

分 類近代文学(オズ・シリーズ)
名 称 Whimsies(ウィムジーズ)【英語】
バケクビ族、キテレツ族【日本語】
容 姿大きく強靭な身体を持ちながら、頭がドアノブほどのサイズ。ボール紙でつくった頭をかぶって誤魔化している。
特 徴ノーム王と一緒にオズの国に侵攻し、忘却の水を飲んで国に送り返された。
出 典ライマン・フランク・ボーム『オズのエメラルドの都』(1910年)

ドアノブほどの小さな頭を隠してかぶりものをしている魔物!?

ウィムジーズはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの6作目『オズのエメラルドの都』に登場する奇妙な一族。日本語訳では「バケクビ族」とか「キテレツ族」などと呼ばれる。

ウィムジーズは大きくて強靭な身体を持つが、身体のサイズに比較して頭が小さく、ドアノブ程度の大きさである。そのため、脳味噌も小さく、あまり知的ではない。この事実を隠すために、彼らはボール紙で作った大きな頭をかぶっている。かぶりものには、ピンクや緑、むらさきなど、カラフルな色で染めた羊毛の髪の毛をつけていて、思い思いに顔が描かれている。顎のところに2つの小さな穴が空いていて、そこから外を覗いている。

彼らは自分たちが負けても、負けたことが分からないので、いつまでも戦い続ける。そのため、ノーム王がオズの国への復讐を企てたとき、ノーム王の配下のガフ将軍は、ウィムジーズに、かぶりものの頭と同じ大きなの頭を与えることを約束に、彼らを味方に引き入れた。

死の砂漠を越えるため、ノーム軍がトンネルを掘ってオズの国に侵攻してきたとき、オズの統治者オズマ姫がトンネルを大量のほこりで満たした。このため、彼らはオズの国に到着するや否や、忘却の泉の水を飲んで喉の渇きを癒そうとし、すっかり邪悪さを忘れて、オズマ姫に魔法のベルトで自分たちの国に送り返された。

《参考文献》

Last update: 2021/02/23

サイト内検索