テラコッタル
分 類 | サイエンス・フィクション、日本伝承 |
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テラコッタル【日本語】 | |
容 姿 | 遮光器(ゴーグル)、防護服を身につけた宇宙人。 |
特 徴 | 円盤型UFOで青森県に降り立った。 |
出 典 | デニケン『未来の記憶』(1968年)ほか |
宇宙人を模したのが遮光器土偶だ!?
テラコッタルは縄文時代に青森県にやってきた宇宙人である。青白い火の玉が轟音とともに地上に落下してきた。驚いた縄文人が落下地点に行くと、そこで異形の宇宙人を目撃した。しばらくすると、また宇宙に戻っていったようだが、その姿を模して古代の縄文人がつくったのが亀ヶ岡石器時代遺跡で発見された「遮光器土偶」である。これは山内重昭氏が『世界のモンスター』(1984年)の中で冗談めかして書いたお話である。山内氏はこの宇宙人を「テラコッタル」と命名している。おそらく、《焼いた土》を意味するイタリア語のテラ・コッタ(terra cotta)からの借用である。土偶そのものも、terracotta figure《土の像》と英訳されることがある。
ちなみに「テラコッタル」という命名そのものは山内氏であるが、遮光器土偶が宇宙人を模したものであるという説は、スイスの作家エーリッヒ・フォン・デニケンが『未来の記憶』(1968年)の中で唱えたのが最初である。以降、1970年代の子供向けのオカルト本などでは、金属質の宇宙服を着た巨大な宇宙人が円盤とともに紹介されたのである。
《参考文献》
- 『世界怪奇スリラー全集 2 世界のモンスター』(著:山内重昭,秋田書店,1968年)
- 『なぜなに学習図鑑シリーズ21 なぜなに空とぶ円盤のふしぎ』(監:日下実男,小学館,1973年)
- 『空飛ぶ円盤:追跡推理』(著:星野ひとし,ジャガーバックス,1974年)
Last update: 2022/09/18