瀧太郎(タキタロウ)

分 類未確認生物(UMA)日本伝承
名 称 瀧太郎(タキタロウ)【日本語】
容 姿2~3メートルの巨大な魚。
特 徴山形県鶴岡市の大鳥池に棲息する。
出 典松森胤保『両羽博物図譜』(1885年)ほか

タキタロウは幻の魚!?

タキタロウは、山形県鶴岡市の大鳥池に棲息するとされる未確認生物(UMA)。2~3メートルの巨大な魚で、何度も目撃例がある。下顎が長く、上顎に喰い込むように荒々しい口をしていて、体色は赤褐色で斑があるという。

最も古い文献では、幕末の博物学者・松森胤保の『両羽博物図譜』(1885年)の「岩名」の項目に「大物ヲ瀧太郎ト云 五尺計ノモノ大鳥川ヨリ流レ来ルコト有ト聞ク」との記述がある。5尺とは約1.5メートルで、瀧太郎という大物が大鳥川より流れてくることを記載している。その一方で、大鳥池そのものに棲息する岩名の種類に関しては「然レドモ一尺位ヨリ大ナルモノナシ」として、30センチメートルほどの魚しか棲息していないという。

1917年には水門工事でダイナマイトの爆破作業があったが、その際、2匹の大型の魚が浮かび上がってきたという。工藤英一氏と工藤康彦氏が持ち帰ったが、2匹とも1.5メートルはあり、40キログラムもあったという。工事の作業員20人程度で4日間かけて食べたという。1982年には小魚を追う2メートルほどの巨大な魚が目撃され、大鳥池の大掛かりな調査が行われた。1985年に約80センチメートルのアメマスの一種が捕獲され、「瀧太郎の子」と注目された。2006年に矢口高雄の漫画『釣りキチ三平』の中で「O池の滝太郎」として紹介され、全国的に有名になった。

《参考文献》

Last update: 2021/09/20

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