叢原火(ソウゲンビ)
分 類 | 日本伝承 |
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叢原火(ソウゲンビ)、宗源火(ソウゲンビ)【日本語】 | |
容 姿 | 鬼火。火の中には苦悶の僧侶の顔が浮かび上がっている。 |
特 徴 | 鬼火の一種。盗みを働いた僧侶が死後、鬼火になったもの。 |
出 典 | 鳥山石燕『画図百鬼夜行』ほか |
盗みを働いた僧侶、死後、鬼火となる!?
叢原火(ソウゲンビ)は鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に登場する鬼火の妖怪。宗源火(ソウゲンビ)とも書く。京都の壬生寺の周辺に出没するという。鳥山石燕の『賀図百鬼夜行』には次のような記述がある。
洛外西院の南、壬生寺のほとりにあり。俗これを朱雀の宗源火といふ。
(鳥山石燕『画図百鬼夜行』「陽」)
鬼火の妖怪で、火の中には、苦悶の表情を浮かべる僧侶の顔が浮かび上がっている。生前、壬生寺のお賽銭や灯明の油を盗んでいた宗源(そうげん)という僧侶が、死後、仏罰として鬼火になったと伝えられている。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2013/05/16