ローペン

分 類未確認生物(UMA)オセアニア伝承(パプワニューギニア)
名 称 Ropen(ローペン)
デュアー(Duah),ワナナル(Wananar),クンデュア(Kundua),セクロバリ(Seklo-bali),インダヴァ(Indava)
容 姿体長1メートルから7メートルまで。全身に体毛はなく、コウモリのような翼、細い嘴、鋭い牙、長い尾を持つ。
特 徴パプワニューギニアの怪物。最初の目撃は1944年。夜中に発光しながら飛行し、人を襲うこともある。屍肉を好む。翼竜ランフォリンクスの生き残りと信じられている。
出 典

パプワニューギニアを飛び回る「空飛ぶ悪魔」!?

ローペンは、パプワニューギニアのビスマルク諸島、特にウンボイ島やランバットヨ島などで目撃される怪物。プテラノドンやランフォリンクスのような翼竜に似た姿で、体長は1メートルほどのものから7メートルという大型のものまでいる。ローペンとは、現地語で「空飛ぶ悪魔」という意味らしい。部族によって、デュアー、ワワナル、クンデュア、セクロバリ、インヴァダなど、さまざまな呼称がある。もしかしたら、複数の種が存在している可能性もある。

翼の先には3本の鉤爪がある。全身には体毛がなく、細い嘴(くちばし)、鋭い牙を持つ。長い尾があり、先端は菱型のようになっている。また、後頭部にはトサカ状の突起物があるという。しばしば人を襲うこともある。夜行性で、夜中に発光しながら飛行する。「ローペンライト」と命名されているようで、ぼーっとした光が、明るくなったり暗くなったりするらしい。体内に発光器官を有しているのかもしれない。

ローペンの最初の目撃は1944年で、第二次世界大戦中に、アメリカ兵のホジキンソン(Duane Hodgkinson)がウンボイ島で目撃している。彼は小型飛行機ほどの大きさだったと説明している。

2001年には、ローペンが死んだばかりの人間の墓を、その嘴で掘り起こして食べている姿が目撃されている。このことから、ローペンは屍肉を好むと考えられている。

2004年にはジャーナリストのウィットコム(Jonathan Whitcomb)がウンボイ島を訪問し、目撃している。彼はウンボイ島で現地人にヒアリングを実施しているが、彼らの証言を元に、ランフォリンクスにそっくりな絵を描いている。

ウンボイ島での目撃が多かったが、2001年にはランバットヨ島でも漁師たちによって目撃されている。

アフリカにもいる翼竜の生き残り!?

ローペンの正体については、翼竜の生き残り説が根強く信じられている。しかし、オオコウモリの誤認、あるいは新種説、グンカンドリの誤認説なども挙げられている。

ちなみに、翼竜の生き残りのような未確認生物は、アフリカ各地でも報告されている。ザンビアやアンゴラ、コンゴなどではコンガマトー、カメルーンではオリチアウなどと呼ばれているが、これらも翼竜の生き残りとされている。

《参考文献》

  • 『学研ミステリー百科① 未知動物の大百科』(学研,2013年)
  • 『最新版「世界の未確認生物」カラー大百科』(監:南山宏,双葉社,2013年)
  • 『ほんとうにあった!?世界の超ミステリー② 未確認動物UMAの謎』(監:並木伸一郎,ポプラ社,2012年)
  • 『【決定版】最強のUMA図鑑』(著:並木伸一郎,学研,2011年)
  • 『世界UMA総進撃 未確認生物』(監:天野ミチヒロ,編:怪獣特捜U-MAT,三才ムック,2010年)
  • 『衝撃映像コレクション UMA篇780』(メディアボーイMOOK,2009年)
  • 『世界UMAショック』(著:並木伸一郎,マガジンランド,2009年)
  • 『謎の未確認生物 UMAミステリー』(監:南山宏,双葉社,2009年)
  • 『本当にいる世界の「未知生物」案内』(著:天野ミチヒロ,笠倉出版社,2006年)

Last update: 2015/02/22

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