ラプシヌプルクル

分 類アイヌ伝承
名 称 Rap-us-nupur-kur(ラプㇱヌプㇽクㇽ)《羽の生えている霊力ある者》【アイヌ語】
容 姿羽を生やした大蛇。
特 徴洞爺湖の主。疫病を追い払った。
出 典

羽の生えた大蛇、「火を焚け」と訴える!?

ラプシヌプルクルはアイヌ伝承に登場する竜で、名前の意味のとおり、羽を生やした大蛇の姿で描かれる。洞爺湖の主とされ、疱瘡神が天然痘を流行させたときに、人々が洞爺湖畔に逃れてきたときに、その悪臭で疱瘡神を追い払い、人々は疫病から逃れることが出来たと伝えられる。

蛇と同様に寒さが苦手で、身体の自由が利かなくなることから、冬の寒い季節になると湖に浮かび上がって「火を焚け、火を焚け」と繰り返し訴えるという。その一方、暑い季節や火のそばでは、この蛇神の名前を呼ぶことは厳しく戒められた。

《参考文献》

Last update: 2020/04/05

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