ポンティアナック

分 類マレーシア伝承、インドネシア伝承
名 称 Pontianak(ポンティアナック)【マレー語】
Matianak(マティアナック)【インドネシア語】
Kuntilanak(クンティラナック)、 Kunti(クンティ)【インドネシア語】
容 姿長い黒髪、青白い肌。美女に化ける。首の後ろに穴がある。
特 徴お産で死んだ女性の幽霊。人間の臓器を喰らう。
出 典

お産で死んだ女性、死後、臓器を喰らう化け物に!?

ポンティアナックはインドネシアやマレーシアに伝わる幽霊。妊娠中に死んだ女性の妖怪で、吸血鬼とも信じられている。古い記録では妊娠中に死んだ胎児の霊とされていたが、お産で死んだ妊婦の幽霊であるラングスイルと混同されていったと考えられる。

その語源はマレー語で「puan《女性》+mati《死》+anak《子供》」の合成語であると解釈されている。

ポンティアナックは長い黒髪、青白い肌、赤い目で、白いドレスに身をまとい、しばしば血まみれの女性の姿をしている。しかし、男性を喰らうために美女に変身することもできると信じられている。ポンティアナックは赤ん坊の泣き声とともに出没するとされ、近くにいるときには穏やかに泣いているときには近くに、激しく泣いているときには遠くにいるという。また、ポンティアナックが近くにいるときにはプルメリアの香りがして、その後、腐臭がするという。

ポンティアナックは鋭い爪で人間を腹を割いて臓器を喰らう。夜、洗濯物が干してあるのを見つけると獲物に決めるとされ、昔、インドネシアでは夜間に外に洗濯物を干したままにしてはいけないと戒められた。昼間は活動をせず、バナナの木の中に潜んでいるという。また、ポンティアナックの首の後ろには小さな穴があり、ここに爪を打ち込むと、良妻になってくれるとされる。

《参考文献》

Last update: 2020/04/16

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