ニウヒ
分 類 | 未確認生物(UMA)、オセアニア伝承(イースター島) |
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Niuhi(ニウヒ)【東ポリネシア諸語(ラパヌイ語)】 ※ 同じ東ポリネシア諸語のハワイ語ではniuhiは《人喰いザメ》の意。 | |
容 姿 | 体長9メートルほど。ずん胴な身体で、頭の横から腕がはえている。 |
特 徴 | イースター島沖合に棲む水棲未確認生物。腕で獲物を掴み、人を丸呑みにすることもある。 |
出 典 | - |
頭の横からにょきっと腕が2本生えた奇怪な怪物!?
ニウヒはイースター島の沖合に棲む巨大な未確認生物(UMA)。20世紀初頭、スコットランドの学者ジョン・マクミラン・ブラウンが太平洋のさまざまな島々を調査する中で、イースター島にも立ち寄り、そこで島の住人からニウヒという怪物の話を聞いて記録している。ニウヒは体長は9メートルほどで、頭から首、身体にかけてずん胴で、人間を丸呑みにするという。特徴的なのは、頭部の横の部分から腕がはえていて、獲物を掴んで口元に運ぶという。ただし、泳ぐときには、腕は後ろに伸ばしているという。そしてニウヒの周りには常にパイロット・フィッシュ(ブリモドキ)が泳いでいるという。パイロット・フィッシュは大型魚の片利共生者で、大型魚についた寄生虫を食べて生きる。
この「周りには常にパイロット・フィッシュが泳ぐ」、「頭の横から腕がはえている」という特徴から、その正体はシュモクザメではないかとされる。シュモクザメも巨大なものは6メートルほどの大きさになる。ただ、シュモクザメは人を丸呑みにするほど凶暴ではない。
なお、ハワイ島では、ホオジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメなどの「人喰いザメ」のことをniuhi(ニウヒ)と呼ぶ。同じ東ポリネシア文化圏なので、同じような概念を共有していると考えられる。ただし、ハワイ島では、頭の横から腕が生えているという伝承はない。また、ハワイ島では、シュモクザメは人喰いザメ(ニウヒ)ではなく、aumakua(アウマクア)という海の守護者として崇拝している。
《参考文献》
- 『UMA解体新書』(著:實吉達郎,新紀元社,2004年)
Last update: 2021/09/26