ミーニェ・アウンティン・ナッ

分 類ミャンマー伝承
名 称 မင်းရဲအောင်တင်နတ်mɪ́ɰ̃jɛ́ àʊɰ̃dɪ̀ɰ̃ naʔ〕(ミーニェ・アウンティン・ナッ)【ミャンマー語】
容 姿髷を結って、ビルマの竪琴を持った精霊。
特 徴17世紀の復興タウングー朝のアナウペッルン王の息子。アヘンの吸い過ぎで死んで精霊と化した。
出 典

アヘンの吸い過ぎで死んだアナウペッルン王の息子!?

ミーニェ・アウンティン・ナッはミャンマー伝承に登場する37柱の精霊ナッの1柱である。元々は17世紀の復興タウングー王朝のアナウペッルン王(1578-1628年)の息子で、アヘンの吸い過ぎで死んで、死後、精霊ナッと化した。

ビルマ族のタウングー朝はバインナウン王(1516-1581年)の時代に版図を最大に広げるが、急速にその領土を広げた結果、バインナウン王の死後、国内の有力者たちが対立し、混乱が生じた。それを収めてタウングー朝を復興させたのがバインナウン王の息子のニャウンヤン王(1555-1605年)と、さらにその息子のアナウペッルン王だった。

そんなアナウペッルン王の息子のアウンティンがどういう経緯で37柱の精霊ナッの仲間入りを果たし、崇拝されるようになったのかは明確ではない。通常、髷を結って、ビルマの竪琴を持った姿で描かれる。

《参考文献》

  • 『The Thirty-Seven Nats: A Phase of Spirit-Worship prevailing in Burma』(著:Sir Richard Carnac Temple,1906年)

Last update: 2023/03/05

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