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古代ギリシア語について

古代ギリシア語は古代ギリシア文明で用いられていた言語。ホメーロスやヘーシオドスなどのアルカイック期、プラトーンやアリストテレースなどの古典期を経て、アイスキュロスなどのヘレニズム期までの紀元前8世紀から紀元後6世紀頃までに用いられていた。アレクサンドロス大王の時代にギリシア世界は大きく拡大し、コイネー(共通語)と呼ばれるようになった。『新約聖書』もこのコイネーで記述された。しかし、一気に話者が増え、紀元後5世紀頃には、話し言葉の中で、発音や構造が変化していき、中世ギリシア語へと変化していった。

本来、古代ギリシア語には「小文字」はなく、今で言うところの「大文字」のみで表記されていた。アクセント記号や気息記号などを付し、大文字と小文字を混在させた記述になったのはビザンツ帝国の時代である。しかし、当ウェブサイトでは、分かりやすさを考慮して、後代の書き方で記載している。

古代ギリシア語の表記方法

当ウェブサイトでは、古代ギリシア語の神、妖怪、怪物などは、その名称を次のように記載する。

ギリシア語表記〔アルファベット表記〕(カタカナ表記)《語意》【古代ギリシア語】
例:Οὐρανός〔ūranos〕(ウーラノス)《天空》【古代ギリシア語】

固有名詞の場合、ギリシア語表記の1文字目は大文字、以降は小文字で記載する。アクセント記号と気息記号を付す。古代ギリシア語では長音と短音の区別があるので、長音のものは長音としてアルファベット表記、カタカナ表記に反映させる。

古代ギリシア文字

大文字小文字名称発音(IPA)摘要
Ααアルパ[a]、[]
Ββベータ[b]
Γγガンマ[g]、[ŋ]
Δδデルタ[d]
Εεエイ、エ・プスィーロン[e]
Ζζゼータ[zd]
Ηηエータ[ɛː]
Θθテータ[]
Ιιイオータ[i]、[]
Κκカッパ[k]
Λλラムダ[l]
Μμミュー[m]
Ννニュー[n]
Ξξクセイ、クスィー[ks]
Οοオウ、オ・ミークロン[o]
Ππペイ、ピー[p]
Ρρロー[r]
Σσςスィグマ[s]、[z]語末ではς
Ττタウ[t]
Υυユー、ユー・プスィーロン[y]、[]
Φφペイ、ピー[]
Χχケイ、キー[]
Ψψプセイ、プスィー[ps]
Ωωオー、オー・メガ[ɔː]

《参考文献》

Last update: 2022/05/07

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