ケサランパサラン

分 類未確認生物(UMA)日本伝承都市伝説
名 称 ケサランパサラン【日本語】
容 姿タンポポの綿毛のような白い毛玉。
特 徴白粉(おしろい)で飼育でき、持っていると幸せになれる。
出 典

幸せを呼び込む白い毛玉!?

ケサランパサランは日本に江戸時代から伝わる白い毛玉のような謎の生命体。タンポポの綿毛のように、放射状に白い毛が生えたような姿をしている。動物なのか植物なのかも判然としないが、空中を浮遊していると言われる。名前の由来はスペイン語の「Que Será, Será(ケ・セラ・セラ)」だとか「袈裟羅・婆裟羅」(けさら・ばさら)という梵語だなどと言われている。

桐の箱の中で、白粉(おしろい)を与えて保存しておくとケサランパサランを飼育でき、次第に殖えていくという。また、ケサランパサランを持っている人は幸せになれると信じられた。一方で、1年に2回以上ケサランパサランの箱の中を見るとその効果は消えてしまうとか、ケサランパサランを持っていることを他人に吹聴してはいけないなどのタブーもあった。主に東北地方で知られていたが、1970年代後半に広く知られるようになり、多くの人が飼育をした。

江戸時代の『和漢三才図絵』には「鮓荅(へいさらばさら)」という玉が紹介されている。動物の肝臓や胆嚢に生じる白い玉で、モンゴルでは雨乞いに用いられ、オランダでは疱瘡の薬や解毒剤などとして利用されたと記載されている。

《参考文献》

Last update: 2020/08/16

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