カリダー

分 類近代文学(オズ・シリーズ)
名 称 Kalidah(カリダー)【英語】
容 姿トラの頭にクマの身体、鋭い爪を持つ。
特 徴凶暴。
出 典ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』(1900年)ほか

オズの国の凶暴な獣!?

カリダーはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの1作目『オズの魔法使い』に登場する怪物。トラのような頭とクマのような身体を持ち、鋭い爪を持ち、ライオンでも切り裂いてしまうため、オズの生き物たちは彼らを恐れていた。

ドロシー一行は、エメラルドの都を目指して森を歩いているとき、深い地割れに直面した。どうやって向こう岸に渡るかを思案していると、2匹のカリダーに遭遇した。臆病ライオンが一声吠え、彼らは一瞬、足を止めたが、やがて自分たちの方が身体が大きく、しかも2匹であることに気づき、襲い掛かってきた。カカシが機転を利かせ、ブリキのきこりに木を伐らせて橋をつくって向こう岸へ渡ると、一行が渡り切った後、木を切り落とした。一行を追いかけてきたカリダーは木もろとも地割れに落ち、バラバラになって死んだ。

カリダーはオズ・シリーズで何度か登場しており、7作目の『オズのパッチワーク娘』では、ピプト博士を襲い、「石化液(カチンコチン液)」で大理石の彫像に変えられ、庭に飾られている。また、13作目の『オズの魔法』では、トロットとビル船長が遭遇した。ビル船長はとっさに義足の足でカリダーの眉間を蹴り飛ばすと、持っていた杭でカリダーを突き刺し、そのまま地面に繋ぎとめ、動けないようにした。

《参考文献》

Last update: 2021/07/05

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