一反木綿(いったんもめん)
| 分 類 | 日本伝承、未確認生物(UMA) |
|---|---|
| 一反木綿(いったんもめん)【日本語】 | |
| 容 姿 | 白い長い布。 |
| 特 徴 | 空を舞い、まとわりつく。 |
| 出 典 | 柳田國男『妖怪談義』(1956年)ほか |

白い布がふわふわと舞い降りてくる!?
一反木綿(いったんもめん)は鹿児島の大隅半島に伝わる怪異、あるいは妖怪。一反(長さ約10.6メートル、幅約30センチメートル)ほどの細長い白布のような姿で、夜中、空からふわふわと舞い降りてきて、歩行中の人間の身体や首の周りにまとわりついてくるという。場合によっては顔を覆ったり、首に巻きついたりして窒息死させられることもあるという。
現在、「一反木綿」は「いったんもめん」と読む読み方が一般的だが、現地(大隅半島)では「いったんもんめ」と読むらしい。
侍が一反木綿を斬りつけたところ、刀に血がべったりとついていて、そのまま姿を消したという話もあるので、何らか血の通った存在なのかもしれない。
一反木綿は妖怪たちの人気ナンバーワン!?
漫画家の水木しげる氏は、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の中で、長い三角形の布に、小さな吊り目と小さな手がついたような一反木綿の絵を描いていて、現在では水木が描いた一反木綿のイメージが定着している。鬼太郎や仲間たちは一反木綿を移動手段としても利用しており、背中に乗って事件の現場に駆け付けることも多い。ひらひらと舞って、現場に偵察に行くこともある。
境港の観光協会による「妖怪人気投票」が過去に2回実施されており、2007年の第1回は一反木綿が堂々の第1位である。2009年の第2回は目玉おやじに第1位の座を明け渡したものの、3票差で第2位を維持しており、一反木綿はもっとも人気のある妖怪と言える。
一反木綿、未確認生物(UMA)になる!?
オカルト研究科の山口敏太郎氏によれば、現代でも、日本各地に一反木綿の目撃情報が寄せられているという。伝承地の鹿児島県では、低空を飛ぶ白い布のような物体が目撃されている。また、福岡県では、新幹線と並んで猛スピードで飛行する一反木綿が、新幹線の乗客に目撃されているようだ。
九州に限らず、東京都の東高円寺や荻窪、静岡などでも一反木綿は目撃されている。また、2004年には兵庫県の六甲山上空で正体不明の布状の飛行物体が空に向かって昇っていく様子が撮影されており、これも一反木綿として紹介されている。ただし、この謎の飛行物体は30メートルほどもあったとされるので、非常に巨大な一反木綿である。
イラスト解説
どうしても水木しげる氏の一反木綿のイメージからは抜け出せないので、今回、新しいスタイルの一反木綿を提案すべく描いてみた。通常、描かれるパターンとは趣きを変えて、顔を横向きにつけて、まるでウツボなどの細長い魚のようなイメージで描いてみた。
《参考文献》
- 『本当にいる日本の「現代妖怪」図鑑』(著:山口敏太郎,笠倉出版社,2007年)
- 『日本妖怪大事典』(編著:村上健司,画:水木しげる,角川文庫,2015年〔2005年〕)
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
- 『日本妖怪図鑑』(リリパットブックス)
Last update: 2026/08/05
