ドラキュラ
分 類 | 近代文学 |
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Dracula(ドラキュラ)《竜の息子》【ルーマニア語】 | |
容 姿 | |
特 徴 | |
出 典 | ブラム・ストーカー『ドラキュラ』(1897年)ほか |
吸血鬼と言えば、ドラキュラ伯爵!?
ドラキュラはブラム・ストーカーの『ドラキュラ』に登場する吸血鬼(ヴァンパイア)。背の高い男性で、身形もよく、黒い服に身を包む。顔色は悪く、口元からは牙をはやしている。ルーマニアのトランシルヴァニア地方の古城に仲間の女吸血鬼たちと暮らしていた。昼間は棺桶の中で眠っていて、力を蓄えているが、夜になると起き出して人々を襲い、血を吸う。その際には、オオカミやコウモリに変身することができる。また、犠牲者の血を吸い続けることで、その人間も吸血鬼になる。鏡に姿が映らないことから、弁護士のジョナサン・ハーカーはドラキュラが人間ではないことに気が付いた。
ヴァン・ヘルシング教授は、吸血鬼がニンニクと十字架、聖水を嫌うこと、トランシルヴァニア地方の土で満たされた棺桶で休まないと力が戻らないこと、眠っている間に杭で心臓を一突きにすることなどを助言し、ジョナサン・ハーカーとヴァン・ヘルシング教授は吸血鬼と対峙し、見事にドラキュラを退治する。杭を打った瞬間に、ドラキュラは塵になって消えてしまった。
本来は固有名詞だが、現在では貴族的な吸血鬼を指す一般名詞のように用いられ、多数の小説や漫画、ゲームなどに登場している。なお、ドラキュラのモデルはワラキア公ヴラド・ツェペシュで、彼のニックネームが「ドラキュラ」(父親が「ドラクル(竜)」と呼ばれていたため)だった。
《参考文献》
Last update: 2022/03/13